プロ野球で圧倒的な存在感を放つ今永昇太投手。そのストレートはなぜこれほど打たれにくいのでしょうか?
球速以上に重要な「回転数」に秘密があるといわれていますが、具体的にどのような影響を与えているのでしょうか。
近年、回転数や軌道が打者の反応を左右することが明らかになっています。
この記事でわかること
- 【最新データ】今永昇太のストレートが打てない理由!
- 【最新データ】今永昇太の驚異の回転数を徹底分析!
今永投手のストレートはどれほど特殊なのか、データをもとに徹底分析します。
Contents
【最新データ】今永昇太のストレートが打てない理由!
その理由の一つとして、「驚異的な回転数」が挙げられます。
では、なぜ今永投手のストレートはここまで打ちにくいのでしょうか?最新データをもとに、詳しく解説していきます。
高回転ストレートがもたらす具体的な影響
打者が「落ちない」と錯覚する
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- 実際には落下しているが、通常のストレートと比較すると落下量が少ないため、打者は「浮き上がる」と錯覚する。
スイング軌道とのズレが生じる
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- 打者は通常のストレートの軌道を予測してスイングするため、回転数が高い球に対してバットの芯に当たりにくい。
高めのボールに手を出しやすくなる
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- 高回転のストレートは高めに投げても落ちづらいため、打者が手を出しやすく、空振りやポップフライを誘発しやすい。
速球と変化球の見極めが難しくなる
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- フォーシームと変化球の軌道差が大きくなることで、バッターが球種を見極めにくくなる。
このように、今永投手のストレートは打者の視覚やスイングに影響を与える要素が多く含まれており、「球速以上に打ちにくいボール」となっています。
【最新データ】今永昇太の驚異の回転数を徹底分析!
野球のピッチングにおいて、ストレートの球速と回転数は大きな影響を与えます。
ストレートの回転数とは?
特に「バックスピンの強いストレート」は、物理的には落下しているにもかかわらず、打者の目には「浮き上がる」ように見えるため、バットの芯に当てるのが難しくなります。
メジャーリーグでは、ストレートの回転数が2400回転/分を超えると「高回転の部類」に入ります。
さらに、2500回転/分を超えると、打者が非常に対応しづらい「エリートレベル」と評価されます。
今永投手のストレートは、この基準をはるかに超える回転数を記録しています。
ストレートの回転数はMLBトップクラス
MLBが公開しているデータによると、今永投手のストレートの平均回転数は2439回転/分。
これは、メジャーのトップクラスの投手と肩を並べるレベルです。
さらに、2023年のWBC準々決勝・イタリア戦では、直球の最高回転数が2625回転を記録しました。
この数値は、2022年シーズンのメジャーリーグ左腕投手の最高回転数(2560回転)を超えており、世界レベルのストレートを持っていることを証明しています。
加えて、韓国戦ではさらに高い2678回転/分を記録。これは、MLBの平均的な直球よりもはるかに高い回転数であり、打者が「見たことがない球質」と感じる理由の一つです。
回転効率の高さ
今永投手のストレートは、回転数だけでなく回転効率も非常に優れています。
回転数: 投球されたボールが1分間に何回転するかを示す指標
回転効率: ボールの回転が変化量にどれだけ効果的に影響しているかを示す指標で、0%から100%で表されます。
回転効率が高いほど、ボールの回転が変化に直結しやすくなります。
一般的に、球速が速いほど回転数も上がる傾向にありますが、今永投手のストレートは球速以上に回転数が多く、「ノビのある球」として打者に映る。
例えば、球速が150km/h前後で回転数が低いストレートは、重さを感じるものの、打者は比較的対応しやすい傾向にあります。
しかし、今永投手のストレートは平均球速148km/hでありながら、高回転かつ回転効率の良いボールを投げるため、打者が想定する軌道よりも高く浮き上がるように見え、空振りを誘いやすい。
今永昇太のフォームとトレーニングが生む「魔球」の秘密
今永昇太投手のストレートが打者を苦しめる要因は、
- 驚異的な回転数
- その質の高さ
彼のフォームやトレーニング方法もまた、その「魔球」とも言えるストレートを生み出す重要な要素となっています。
ここでは、今永投手がどのような投球フォームを持ち、それを支えるトレーニングがどのように影響しているのかを詳しく解説していきます。
質の高いストレート
ストレートの回転数を高く維持し、それを打ちにくい球質にするためには、リリースポイントの安定性が欠かせません。
今永投手の特徴として、毎回ほぼ同じリリースポイントからストレートを投げられるという点があります。
リリースポイントが一定であることにより、打者はストレートと変化球の違いを見極めにくくなるため、ストレートがより効果的に機能します。
特に、フォーシーム(ストレート)とチェンジアップの球速差が大きく、リリースポイントが変わらない場合、打者は
- 「直球に見えても変化球だった」
- 「変化球に見えても直球だった」
という状況に陥りやすくなります。
また、今永投手は左腕ながらサイド気味のスリークォーター気味のフォームを持っており、リリースの際に適度な回転をかけやすいのも特徴。
このフォームによって、無駄な回転がかかることなく、「純粋なバックスピン」を最大限生かしたストレートを投げることが可能となっています。
柔軟性と体幹が生む強い回転
今永投手は、自身のトレーニングにおいて肩甲骨の柔軟性と体幹の強さを非常に重要視しています。
実際、彼の投球フォームはしなやかで、腕のしなりを活かした力強いストレートを生み出すための要素が詰まっています。
特に、以下のポイントが彼のストレートに大きな影響。
- 肩甲骨の可動域の広さ
- 肩甲骨を柔軟に使うことで、腕の振りがスムーズになり、リリース時の力が効率よくボールに伝わる。
- 体幹の強さ
- 体の軸がブレずに安定することで、回転数を落とさずにストレートを投げることが可能になる。
- 股関節の柔軟性
- 投球動作で下半身の力をうまく使えるようになり、無駄な力を使わずに効率的なエネルギー伝達ができる。
速さと打ちにくさ
今永投手のストレートがさらに打者を苦しめる理由として、腕の振りの速さがあります。
投手の腕の振りが速いほど、打者はボールの出どころを認識する時間が短くなり、反応が遅れてしまいます。
また、今永投手の腕の振りはフォロースルーがコンパクトで無駄がなく、最後まで打者に球種を悟らせないという特徴も。
そのため、打者は「ストレートが来る」と思っても、スイングのタイミングがずれてしまうことが多く、結果として空振りを誘発する要因となっています。
さらに、ストレートを投げる際のフォームと変化球を投げる際のフォームにほとんど違いがないため、打者はリリースの瞬間まで「ストレートか変化球か」を判断できないという点も、彼の投球を打ちにくくしているポイント。
トレーニングによる進化
今永投手は、常に自身のピッチングを研究し、より質の高いストレートを投げるための努力を続けています。彼のトレーニングには、以下のような特徴があります。
- バランスを意識したトレーニング
- 体幹を鍛えながらも、バランスを崩さないようにするトレーニングを取り入れ、フォームの安定性を強化。
- 回転数を意識したボールの握りや指の使い方の研究
- シームのかけ方やリリース時の指の使い方を工夫し、より効率的に回転をかけられるよう調整。
- 投球動作の映像分析
- 自分の投球フォームを動画で確認し、より理想的なリリースポイントや軸の使い方を模索。
これらの継続的な努力が、今永投手のストレートをさらに進化させ、メジャーリーグでも通用する武器へと昇華させているのです。
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