2025年6月22日に開催された「UNDER5 AWARD 2025」は、史上初のアマチュア優勝という歴史的瞬間が生まれた注目の賞レースです。
大学生コンビ「あなたとネ」が見せた圧巻のネタ、決勝の詳細な流れと順位、そして視聴者から賛否両論を巻き起こした“ジブリAI”とは何だったのか?
本記事では、決勝の全貌とSNSでも話題となった演出の背景、さらに「あなたとネ」の今後について徹底解説します。
この記事からわかること
UNDER5 AWARD2025結果一覧!
UNDER5 AWARD2025ジブリAIが不評な3つの理由
UNDER5 AWARD2025結果一覧!
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開催日:2025年6月22日
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会場:ルミネtheよしもと(東京)
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参加総数:2,420組(芸歴5年以内の芸人が対象)
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決勝進出:9組 → 各ブロック勝者3組がファイナル進出
最終順位
順位 | コンビ名 | 所属 | 備考 |
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1位 | あなたとネ | アマチュア(大学生) | 史上初のアマチュア優勝! |
2位 | シカノシンプ | 吉本興業大阪/NSC43期 | ラストイヤーで初の決勝進出 |
3位 | 兄弟 | 吉本興業東京/NSC26期 | 実兄弟コンビ・安定感あるしゃべくり |
優勝「あなたとネ」
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— UNDER5 AWARD 2025 (@UNDER5_AWARD) June 22, 2025
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メンバー:いしはら(放送大学進学予定)、本郷(芸人になると宣言)
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芸歴:ゼロ(完全アマチュア)
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審査員評価:
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佐久間一行「珍しい笑いの取り方、展開も面白かった」
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NON STYLEの石田明「細かいリアクションや演技でずっと面白くいられる演技」
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今回の優勝によって、「あなたとネ」には優勝賞金100万円が贈られました。
受賞コメントで
- 本郷さんは「芸人になります!」と宣言。
- いしはらさんも、「卒業後もお笑いを続けるために放送大学に進学する」
と語り、お笑いへの強い情熱を見せました。
こちらからご覧ください↓
準優勝の「シカノシンプ」
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吉本興業大阪所属の5年目コンビで、今回がラストイヤー。
NSC大阪43期出身の北川とゆのきによるコンビで、長年の努力の末に初の決勝進出を果たしました。
ファイナルラウンドでは惜しくも敗れましたが、その完成度の高さと会場のウケは確かに目を引くものでした。
こちらからご覧ください↓
3位「兄弟」
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その名の通り、実の兄弟(体制・紅葉)による吉本興業東京所属のコンビで、東京NSC26期出身。
安定感あるしゃべくりとテンポ感で観客を引き込むスタイルが特徴です。
過去の賞レースでも実績を重ねており、今回もその実力を遺憾なく発揮しました。
こちらからご覧ください↓
大会の模様は6月29日までFANY Onlineで無料アーカイブ配信中。
ジブリAIが不評だった3つの理由とは?
UNDER5 AWARD 2025で話題となったもう一つのトピックが、大会中に使用された「ジブリAI」です。
一見、斬新で話題性のある演出のように見えますが、なぜここまで反感を買ってしまったのでしょうか。
以下に主な3つの理由をまとめます。
AIによるジブリ風表現が不気味・意味不明
まず最も多かった反応は、
- ジブリAIが気持ち悪い
- マジで意味がわからなかった
という感想です。
AIが生成したアニメ風の顔や背景が、人間らしさを失っていて不気味の谷に落ちていたという指摘が複数寄せられています。
とくにX(旧Twitter)上では、
- 「ジブリAIマジでキモすぎる」
- 「ほんまに意味わからん」
といった声が多く、視聴者に強烈な違和感を与えていたことがわかります。
また、
- 「出番直前に映るジブリAIで一気に冷めた」
- 「ネタ前にあんなの見せないでほしい」
というコメントもあり、ネタそのものの没入感や集中を妨げる演出になってしまったという意見が目立ちました。
賞レースの空気に合っていない
UNDER5 AWARDは、M-1やキングオブコントと同様に真剣勝負の場として知られています。
そのため、多くの視聴者が求めているのは、芸人たちの努力や実力を正当に評価できる雰囲気や演出です。
にもかかわらず、ジブリAIという突飛な演出は、
- 「真面目な舞台に水を差している」
- 「センスがズレすぎてる」
という印象を与えてしまいました。
実際にSNSでは、
- 「賞レースでジブリAI使うの前代未聞すぎる」
- 「センスが色々ヤバすぎる」
- 「ジブリAIいる?」
といった批判が殺到しており、運営側の演出意図が視聴者にまったく伝わっていない様子がうかがえます。
ジブリ風の曖昧表現が引き起こした著作権とモラルの懸念
最後に見逃せないのが、「そもそもスタジオジブリの名を無断で使っていいのか?」という倫理面の問題です。
大会内では明確に「スタジオジブリ公式」と明言されてはいませんが、“ジブリAI”という言葉の使われ方や映像の雰囲気がスタジオジブリ作品を連想させるものであったため、誤認の恐れや知的財産権のグレーゾーンについても議論が起きています。
SNSでは
- 「社会の敵」
- 「来年から無くしてほしい」
といった強い否定的な声もあり、AI技術の使い方に対する懸念も浮き彫りになりました。
AIによる映像生成そのものが悪いのではなく、テーマや文脈に合った使い方がされていなかったことが、ここまでの反発を生んだ要因だと考えられます。
「あなたとネ」は本当に売れる?
過去の優勝者たちと比較した今後
UNDER5 AWARD 2025で史上初のアマチュア優勝を果たした「あなたとネ」。
その独自の世界観と緻密な構成力は、審査員から高く評価されましたが、視聴者や業界関係者の間では「この先、本当に売れるのか?」という点に注目が集まっています。
ここでは、過去の優勝者の動向を参考にしつつ、「あなたとネ」の将来性を具体的に考察していきます。
過去の優勝者はその後どうなったのか?
UNDER5 AWARDの過去の優勝者には、2023年の「金魚番長」や2024年の「つなぐ」などがいます。
彼らは優勝後にテレビ出演やYouTubeチャンネル開設など、注目される機会をたくさん得ました。
しかし、どちらも「大ブレイク」とまではいかず、知名度は一部にとどまっています。
これは、芸歴がまだ浅いため、本人たちの実力だけでなく、事務所のサポートやマネジメントの力も重要になるからです。
つまり、賞レースで勝ったからといって、それだけで売れるわけではないのが現実です。
独創性と芸風が通用するフィールドとは?
「あなたとネ」は、既存の枠にとらわれない発想と構成力が武器。
現役大学生ならではの柔軟な視点は審査員からも「新しい笑い」と高評価を得ました。
特に注目されるポイントは以下の通り
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地上波よりもYouTube・配信メディア向きの芸風
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SNSでは「長尺ネタが見たい」「YouTubeやってほしい」との声
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本郷は「芸人になります」と宣言
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いしはらは「放送大学に進学してお笑いを続ける」と決意
自由度の高い場でファンを増やすスタイルは、今の時代に合った売れ方と言えるでしょう。
成功のカギは“戦略的活動”と“継続力”
プロの芸人に比べて圧倒的に不利な立場にありながらも、「あなたとネ」には勢いと話題性という大きな武器があります。
現段階で最も重要なのは、「その熱を冷まさないうちに何を仕掛けるか」という戦略的行動です。
賞レースの優勝というピークのあとに何をするかで、その後のキャリアが決まると言っても過言ではありません。
「あなたとネ」はこれからが本当の勝負です。
優勝した芸人から売れっ子芸人に成長するには、コンテンツ力だけでなく
- 持続力
- 運営力
- 自己プロデュース力
が問われるという現実があります。
とはいえ、彼らが今のまま挑戦を続ければ、新しい形のお笑いスターの誕生を目にする日もそう遠くないかもしれません。
まとめ
「UNDER5 AWARD 2025」は、アマチュアコンビ「あなたとネ」の優勝によって、若手お笑い界に新たな可能性を示しました。
決勝は9組が激突する中、実力派プロコンビを抑えて学生芸人が頂点に立つという歴史的結果に。
また、SNS上で物議を醸した“ジブリAI”演出は、アイデアと大会演出の相性の難しさを浮き彫りにしました。
そして、注目の「あなたとネ」は、これからの活動次第でブレイクの可能性を大いに秘めています。
新しい世代の才能がどのように羽ばたいていくのか、今後も目が離せません。