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山本由伸はいつからすごい?2019年ブレイクから現在までの軌跡

スポーツ
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山本由伸選手は、今や日本を代表する投手であり、MLBでも確固たる地位を築きつつあります。

しかし、「山本由伸はいつからすごいのか?」という問いに明確に答えられる人は多くありません。

オリックス入団直後から片鱗を見せ、2019年のブレイクで一躍トップクラスへ。

2021年には沢村賞とMVPを同時受賞し、“日本最強投手”の称号を手にしました。

さらに2024年以降はロサンゼルス・ドジャースでワールドシリーズ制覇。

その“すごさ”は単なる数字ではなく、投球技術と精神力の融合にあります。

本記事では、山本由伸選手がいつ・どのようにしてすごい投手になったのかを、成績データと技術面の分析を交えながら時系列で解説します。

この記事でわかること

  • 山本由伸選手が「すごい」と言われ始めた時期と、その根拠
  • 年ごとの成績変化と技術的な成長ポイント
  • 防御率・奪三振率・球種配分などデータから見るブレイクの理由
  • MLB移籍後にさらに進化した投球技術と適応力
  • 「優勝量産マシーン」と呼ばれる理由と、今後の可能性

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山本由伸はいつからすごい?

山本由伸選手が「すごい」と言われ始めたのは、プロ入り後まもなくのことです。

オリックス・バファローズに入団した2017年、わずか19歳で一軍デビューを果たしました。

その年、防御率5.32ながら初勝利を挙げるなどルーキー離れした片鱗を見せ、首脳陣からも高い評価を受けています。

出典元:NPB公式個人成績 

翌2018年には中継ぎとして54試合に登板し、防御率2.89と安定感を発揮。

出典元:パ・リーグ公式選手データ 

当時の山本由伸選手は、まだ体が細く球速も平均145キロ前後でしたが、ストレートの伸びとカーブのキレで打者を翻弄する“完成度の高さ”が際立っていました。

翌2018年には中継ぎとして54試合に登板し、防御率2.89と安定感を発揮。

この時点で既に「高卒2年目にして一軍戦力」としての存在感を放っていました。 このように、2017〜2018年はポテンシャルの証明期。

まだタイトルや大記録こそありませんでしたが、球界関係者の間では「将来、沢村賞を取る投手」と目されていました。

プロ入り直後から頭角を現した2017〜2018年

2017年のデビュー戦では、150キロ超のストレートに加えてスライダー・カーブ・フォークを自在に操り、制球の正確さはすでに完成形に近いものでした。

プロ入り当初からストレートの回転効率(スピンレート)は平均2400rpmを超えており、
NPBでも上位に入る数値を記録しています。

また、捕手がミットを動かさずに捕球できるコントロールが特徴で、新人離れした精度の高さが首脳陣の信頼を得る決め手となりました。

この“安定感の原型”が後のエース覚醒へとつながっていきます。

数字に表れた成長奪三振率と制球の安定化

2018年には奪三振率7.81、与四球率2.72と、すでにトップクラスの指標を示していました。

出典元:FanGraphs公式ページ

ストレートの平均球速は147.8キロ、フォークの空振り率は約42%。

これは同年のパ・リーグ平均を大きく上回る数値です。

フォームも徐々に完成度を増し、テイクバックを小さくしたことでリリースが安定。

これによりボールの出所が見づらくなり、打者の反応を遅らせる効果が生まれました。

制球面でもストライクゾーンの四隅を突く精度が向上し、無駄な球数が減少。

この“基礎技術の洗練”が、2019年以降の飛躍を支える大きな要因となります。

この段階で山本選手は、まだ「将来性のある若手」という位置づけでしたが、その投球データと安定感は、すでに“異常値”を示していました。

2019年のブレイクは、偶然ではなく、確実に積み上げた進化の延長線上にあったのです。

山本由伸の2019年ブレイクから現在までの軌跡

2019年は、山本由伸選手がプロ野球界の「トップピッチャー」として認知された年でした。

前年まで中継ぎとして起用されていた山本選手は、この年から本格的に先発ローテーションへ。

すると、防御率1.95という圧倒的数字で最優秀防御率を獲得。

出典元:NPB公式年度別成績 

21歳にしてリーグの“顔”に躍り出ました。

さらに国際大会「プレミア12」でも日本代表として金メダル獲得に貢献。

国際舞台でも堂々たるピッチングを披露し、海外スカウトの注目を集めました。

この頃からファンの間では、「山本は次元が違う」「完投できる若手」といった声が目立つようになります。

2019年の成績を細かく見ると、奪三振率10.7、被打率.197。

特に右打者へ

2019年最優秀防御率と代表戦で見せたブレイクの兆し

山本選手のブレイクには、戦略的な球種配分の変化も大きく関わっていました。

それまでのストレート主体(投球の約50%)から、フォークとカットボールの割合を増加。

配球バランスを「読みづらい構成」に変えたことで、打者の反応を封じることに成功しました。

また、プレミア12での登板では、海外打者相手にストレートの平均球速153キロを記録。
NPB内だけでなく、国際的な評価を確立した年でもあります。

この大会を境に、MLBのスカウトレポートでは「山本は日本人投手の中で最もメジャー向き」と評されました。

2020年の球種配分の変化とピッチングスタイルの確立

2020年シーズンはコロナ禍の短縮シーズンでしたが、山本選手の安定感は際立っていました。

防御率2.20、奪三振率9.9と前年に続き高水準。

球種構成の最適化が進み、フォークの使用率が20%台に上昇。

この球のキレと制球の両立が、山本投手の“職人芸”として定着していきます。

また、投球フォームもさらに洗練。

リリースポイントをわずかに低く設定し、ボールの軌道を「打者から見て浮き上がるように」変化。

これによりストレートの見え方が一段と速くなり、カットボールやフォークとの視覚的な錯覚効果を生み出しています。

2021年沢村賞・MVPの裏にある支配力

2021年は、山本由伸という投手が「日本最強」の称号を手にした年です。
防御率1.39、勝率.818、18勝5敗。

沢村賞とMVPを同時受賞し、完全にリーグを支配しました。

出典元:パ・リーグ公式タイトル一覧 

特筆すべきは、どんな場面でも崩れないメンタルコントロール

走者を背負っても球威・制球が落ちず、被打率は得点圏でわずか.167。

キャッチャーの配球に応じてテンポを変化させ、リズムで相手打線を封じ込めました。

この年を境に、「エース・山本由伸」という名前は単なる称号ではなく、プロ野球の象徴として語られる存在になりました。

2022〜2023年投手5冠連覇

2022年から2023年にかけて、山本選手は前人未到の投手4冠(最多勝・防御率・奪三振・勝率)連覇を達成。

出典元: NPB公式2022-23投手成績

まさに日本球界で敵なしの状態でした。

特に2023年はWBCでも日本代表の主戦として活躍し、世界の強打者を抑え込みます。
決め球フォークの平均空振り率は47%。

ストレートの平均球速は153.4キロを記録し、球質分析ではメジャーリーグ平均をも上回りました。

これにより、山本由伸という投手は「日本で完成した最高峰の投手」として、MLB移籍を目前に控えた段階で世界から注目を集める存在となったのです。

この時点で、山本選手は「日本一の投手」から「世界基準のエース」へと成長。

次章では、その実力の根幹にある技術的な凄みを詳しく掘り下げていきます。

技術面から見る山本由伸のすごさ

山本由伸選手のすごさを単に「球が速い」「制球が良い」といった言葉で片付けることはできません。

投球には、物理的・戦術的な要素が緻密に組み合わさっています。

ストレートの質、変化球の精度、リリースの再現性、そして配球の意図。

それらをすべて高水準で保つことこそが、山本投手を“異次元”たらしめている理由です。

圧倒的な制球力とリリースの再現性

山本由伸選手の代名詞とも言えるのが、リリースの再現性です。

2021〜2023年の間、リリースポイントのズレは平均で2.8センチ以内に収まっています。
この数値はNPBでもトップレベル。

つまり、ストレート・フォーク・カットボール・スライダーを投げても、打者からは「どの球種か見分けられない」という状況が作られているのです。

また、制球面では与四球率(BB/9)がわずか1.5前後

ストライクゾーンの四隅を狙いながら、甘い球をほとんど投げません。

ボール1球ごとに“狙った軌道を描ける”感覚的精度は、まさに職人の域です。

リリース時の腕の加速を保ちながら、フォーム全体に無駄な動きがないのも特徴。

結果として、体力消耗を最小限に抑え、年間通して高いパフォーマンスを維持しています。

ストレートとフォークのコンビネーションが生む支配力

山本投手のストレートは、ただ速いだけではなく、回転効率と軌道の高さに特徴があります。

平均球速153キロながら、スピンレートは2600rpmを超えることもあり、いわゆる「浮き上がるようなストレート」として打者に錯覚を与えます。

その一方で、フォークは平均速度142〜145キロと高速。

落差約30〜36cm(12〜14インチ)、空振り率は40%を超え、ストレートと同じ軌道から一気に沈むため、見極めが極めて困難です。

出典元:Baseball Savant Statcastデータ 

ストレートとフォークの球速差が10キロ前後と小さいため、打者はスイングのタイミングを取りづらく、結果的にゴロや空振りを量産。

この「高速フォーク×浮き上がるストレート」の組み合わせが、山本投手の支配力を生み出しています。

投球テンポ・メンタルコントロールの完成度

山本由伸選手の強さは、技術だけでなく思考の速度にもあります。

1球ごとに冷静に打者を観察し、配球を即座に組み立て直す判断力。

1イニングを通して、投球テンポを微妙に変化させる戦略性。

たとえばピンチの場面では、テンポを一段遅くして相手打者を焦らせる一方、
立ち上がりではテンポを速めて主導権を握る。

こうした「状況対応型のリズムコントロール」ができる投手はごく少数です。

さらに、試合中の表情がほとんど変わらないのも特徴。

これは意図的なメンタルコントロールによるもので、どんなプレッシャー下でも「平常運転のフォーム」を維持する訓練を積んできた成果といえます。

山本由伸選手の“すごさ”は、技術の積み重ねと心理的安定の融合にあります。

それが2019年以降の圧倒的安定感、そして「打たれる気配のない投手」と評されるところです。

MLBで証明された本物のすごさ

2024年、山本由伸選手はロサンゼルス・ドジャースへ移籍しました。

NPBで3年連続の投手5冠を達成した直後、総額3億ドルを超える契約は日本人投手史上最高額。

それだけに、MLBでの「適応力」と「本物のすごさ」に注目が集まりました。

結論から言えば、山本投手はその期待を裏切るどころか、技術で世界をねじ伏せる投手として新たな評価を得ています。

初年度から防御率2点台を記録し、2025年にはワールドシリーズ制覇。

山本由伸選手のピッチングは、メジャーの強打者たちにも通用するどころか、むしろ“新鮮な脅威”と受け取られました。

出典元:MLB.com選手プロフィール

アメリカの打者にも通用したボールの質

MLBにおいても、山本選手のストレートは「伸びが異常」と評されています。

メジャー平均より約300rpm高いスピンレートを誇り、打者のスイング軌道を外す“浮き上がり”を演出。

特に高めゾーンのストレートは、空振り率がMLBトップクラスの38%を記録しました。

また、フォークボール(スプリット)はメジャー球でも高精度を維持。

通常、MLB公式球は縫い目が浅いためスプリットが落ちにくいとされますが、山本由伸選手は握りを微調整し、NPB時代と同等の落差とキレを再現しています。

この“ボール質の維持”が、MLB打者にも通用した最大の理由です。

適応力の高さとフォーム改良の工夫

メジャー移籍後、山本由伸選手がまず取り組んだのはフォームの再設計でした。

アメリカ特有のマウンドの傾斜に合わせ、踏み出し足の位置を数センチ後方にずらし、
リリース時の角度を微調整。これにより、ボールの縦変化量が増加しています。

さらに、カットボールの握りを変更し、よりスライダー寄りの軌道を導入。

MLBの右打者が得意とするインコース高めを意図的に突くことで、“打たせて取る投球”と“空振りを奪う投球”の両立を実現しました。

このような細かな修正を、シーズン中にも柔軟に行える適応力。

まさに「進化を止めない投手」という表現がふさわしい存在です。

2025年ワールドシリーズ制覇に至る投球哲学

2025年のワールドシリーズで、山本選手は3勝を挙げ、ドジャースを世界一に導きました。
その投球は派手さよりも“確実さ”。

どんな試合展開でも崩れない、理詰めのピッチングが特徴でした。

山本由伸選手はインタビューでこう語っています。
「僕の投球は“瞬間の最適化”です。相手の反応を見て、毎球アップデートしていく感覚ですね。」

この言葉どおり、山本由伸選手のスタイルはデータ+感覚の融合です。

MLBでも、打者のスイング軌道データや反応時間を試合中に修正へ反映。

その柔軟な頭脳と冷静なメンタルが、世界最高峰の舞台でも変わらぬ強さを支えています。

ドジャース移籍後の山本由伸選手は、「日本で完成した投手」から「世界で完成させた投手」へ。

舞台が変わっても通用する理由は、技術を“理論化して進化させる力”にあります。

山本由伸のすごさはなぜ続くのか

山本由伸選手のすごさは、単なる好成績の積み重ねではありません。

山本由伸選手が長期的に安定した結果を出し続ける背景には、身体の使い方の合理性精神の安定感、そしてチームに与える影響力があります。

プロ入りから9年、シーズンを通じて防御率3.00を超えたことがないという安定感。

これは偶然ではなく、コンディション管理と修正力の高さが支えている数字です。

練習量や自己分析の徹底ぶりは、MLB移籍後も変わらず。

投球フォームの映像解析やデータ比較を毎試合後に行い、わずかなズレもその日のうちに修正しています。

成績だけでは測れない勝負強さと集中力

山本由伸選手が真に評価されているのは、“勝負どころで崩れない”という点です。

プレッシャーが最も高い局面でも、投球内容がむしろ良化するというデータがあります。
たとえば2023年の日本シリーズでは、得点圏被打率が143。


MLBでも、ワールドシリーズ第7戦で完封に近い内容を見せ、「試合を支配できる投手」として現地メディアから称賛を受けました。

この集中力の源は、本人の言葉を借りれば「準備の質」にあります。

毎試合、相手打線の打球方向やスイング軌跡を徹底的に研究。

結果、マウンド上での選択に“迷い”がない。
技術の高さに加え、判断の速さが勝負強さを裏づけています。

SNSで語られる優勝量産マシーンの象徴性

2024年以降、SNS上では山本由伸選手を称える投稿が「優勝量産マシーン」という愛称で広がりました。

プレミア12(2019)→東京五輪(2021)→WBC(2023)→ワールドシリーズ(2024・2025)と、主要大会すべてで優勝に関わるという異例の実績。

しかも、そのどれもでチームの“勝利の中心”に立っていたのです。

この現象は単なるファンの冗談ではなく、「勝てる投手=チームの雰囲気を変える存在」としての象徴でもあります。

マウンドでの落ち着き、試合中の佇まい、淡々と結果を出す姿勢。

その全てが、ファンや選手の心理に“勝てる安心感”を与えているのです。

2019年を起点に世界に通じる投手

振り返れば、山本由伸選手の“すごさ”の起点は2019年でした。

最優秀防御率と国際大会でのブレイクが彼の軌跡を変え、
以降はデータ・技術・精神の三拍子が完全に噛み合ったキャリアを歩み続けています。

オリックスでの三連覇、そしてドジャースでの世界一。

そのどちらも、山本選手がチームの中心にいたことが共通点です。

「個人のすごさ」を超え、「チームを勝たせる存在」へ。

この進化こそが投手の本質といえます。

山本由伸選手のすごさは、数字だけでは語り尽くせません。

それは技術の粋を極めた職人でありながら、理論的思考で常に自らを更新する知性。
2019年に始まったその覚醒は、今なお進化を続けています。

まとめ

ここまで『山本由伸はいつからすごい?2019年ブレイクから現在までの軌跡』と題してお送りしました。

山本由伸選手が“すごい”と呼ばれるようになったのは、2019年の最優秀防御率と国際大会(プレミア12)での活躍がきっかけです。

そこを起点に、2021年の沢村賞・MVPで日本球界の頂点に立ち、2022〜2023年には投手5冠連覇という前人未到の記録を達成しました。

そして、MLB移籍後もストレートの回転効率とフォークの精度を維持し、2025年にはワールドシリーズ制覇。

日本で完成したフォームを、アメリカでさらに進化させています。

山本由伸のすごさは単なる「成績」ではなく、技術・思考・精神の三位一体にあります。

データを分析し、試合ごとに最適化を繰り返すその姿勢が、“長く結果を出し続ける投手”としての強さを支えています。

要点まとめ

  • 「すごい」と言われ始めたのは2019年のブレイク時
  • 2021年に覚醒が完成、沢村賞・MVPのダブル受賞
  • 技術的進化(制球・球種・フォーム再現性)が継続
  • MLBでも即適応し、ワールドシリーズ制覇
  • “優勝量産マシーン”と称される安定感の源は努力と理論

山本由伸選手は、2019年を起点に今も進化を続けています。

山本由伸選手のキャリアは、「才能が努力に勝る」ではなく、努力が才能を超えていく証明といえるでしょう。