SNSで見かけるたびに「え、怖い…でも気になる!」と話題になる元祖いちごちゃん。
強すぎる見た目やズレた間が気持ち悪いと評されつつ、なぜか何度も再生してしまう人が続出しています。
本記事では、植村侑史さんとハイパーペロちゃんさんのネタとビジュアルを具体例から読み解き、気持ち悪さの源と魅力への反転をわかりやすく整理しました。
拒否と支持が同時に起きるメカニズム、広い層に届く入口設計のヒントまでまとめてお届けします。
この記事でわかること
- 気持ち悪いと言われる具体的な要素とその働き
- 代表ネタに潜む違和感の構造と鑑賞ポイント
- 拒否と支持が並立する理由と拡散の仕組み
- 受け入れ層を広げるための演出チューニングの方向性
元祖いちごちゃん 気持ち悪い理由とは?ネタと見た目を徹底調査!
ここでは、ネタを構成する要素や演出に注目しながら、彼らが「気持ち悪い」と言われる具体的な理由を深掘りしていきます。
声の出し方・間・トーンの異質さ
まず最初に感じる違和感として挙げられるのが、話し方や声のトーン、そして間の取り方です。
たとえばネタ中では、ハイパーペロちゃんさんが非常に甲高く、震えるような声を使ったり、突如無音になる「不自然な間」を挟んだりします。
その“間”の取り方が、通常の会話リズムやテンポとズレており、「何かがおかしい」と感じさせる不安感につながっているんです。
また、単語の強調や語尾の伸ばし方も独特で、「怖い」「ゾワっとする」という声があがるのも納得です。
これは意図的な演出で、視聴者に心理的なズレを感じさせる技術とも言えるでしょう。
設定やキャラクターの奇妙さ・狂気性
次に注目したいのが、ネタの“設定”そのものです。
たとえば「寿司屋のネタ」では、寿司職人が突如として意味不明な行動や発言を始めたり、無表情でじっと見つめ続けたりするなど、現実離れした狂気を内包したキャラクターが登場します。
これが単なるふざけたキャラではなく、「この人、本当にヤバい人なのでは…?」と感じさせるリアル寄りの不安を呼び起こしてくるんです。
また、ネタの展開にも「オチがない」「逃げ場がない」「ずっと続きそうな不気味さ」があり、まるでホラー作品のような空気感を醸し出しています。
見た目・見た印象からくる拒否反応
そして見逃せないのが、見た目のインパクトです。
特にハイパーペロちゃんさんの独特なヘアスタイルやメイク、極端な表情などが「狂気を感じる」「顔が怖い」と話題になることもしばしば。
視覚から受ける情報として、「人間らしくない」「目が笑ってない」などの細かい要素が無意識に不快感や恐怖心をあおるのです。
これは心理学的にいうとアンカニーバレー現象に近く、「人に見えるけどどこかおかしい」という微妙なズレが、拒否反応を引き起こしていると考えられます。
このように、「気持ち悪さ」は決して一つの要素だけでなく、声・動き・設定・見た目が絶妙に組み合わさった結果として現れているんですね。
元祖いちごちゃんネタと見た目を徹底調査!
ここまでで「気持ち悪い」と感じる原因についていくつかの視点から見てきましたが、やっぱり一番リアルに伝わるのは“実際のネタ”を見てみること。
というわけで元祖いちごちゃんの代表的なネタをもとに、「気持ち悪さ」がどう構築されているのかを具体的に見ていきます。
元祖いちごちゃんは、YouTubeなどでいくつかのネタ動画を公開していますが、特に反響が大きかったのが以下のネタです。
水族館
出典:YouTube「水族館」(浅井企画 若手お笑いチャンネル)
水槽の青い光に包まれた静けさの中で、ほんの少しの視線や手の角度がズレていく感じが心地よく怖いです。
大声は出さず、空気だけが変わっていくのが好き。終わったあとも水の音が耳に残り、なんだったんだろうと考えてしまいます。
豆腐屋
出典:YouTube「豆腐屋」(浅井企画 若手お笑いチャンネル)
日常の会話が少しずつ噛み合わなくなる様子がたまりません。
繰り返しの言い回しや間の置き方が、じわじわと笑いと不安を連れてきます。
小さな違和感が層になっていき、気づけば視線を外せない。余韻が長く残る一本でした。
景色
出典:YouTube「景色」(浅井企画 若手お笑いチャンネル)
特別な出来事は起きないのに、視線の止まり方だけで景色が別物に見えてくるのが不思議。
言葉を足さない勇気が気持ちよく、想像の余白がふくらみます。
静かなズレに身を任せるほど、後からじわっと可笑しさが立ち上がりました。
3本の共通点
小さな違いを少しずつ重ねて、ふわっと不思議さを育てます(声の揺れや視線の止まり方、手の向き、呼吸のリズムなど)。
わざと安心の道しるべを置かずに、そっと予想を外していきます。
いつもの風景に小さな異質をまぜ、時間の流れをほんの少しゆがめることで、見終わったあともゆっくり思い返したくなります。
まとめ
ここまで『元祖いちごちゃん 気持ち悪い理由とは?ネタと見た目を徹底調査!』と題してお届けしました。
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“気持ち悪さ”は、声・間・視線・表情の小さなズレがそっと重なること
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日常に少しだけ異質を混ぜ、不安と笑いの境目をやわらかく揺らすこと
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強い見た目は戸惑いも呼ぶけれど、記憶に残る合図になること
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見終わってからじわっと思い返す感覚が、SNSで広がりやすいこと
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入口をやさしく整え、コラボで“翻訳”すれば世界観を保ったまま届きやすくなること
怖いのに気になる、わからないから話したくなる。
この矛盾をたのしく抱きしめられたら、もっと魅力が伝わります。
植村侑史さんとハイパーペロちゃんさんのコントが、あなたの日常にそっと新しい笑いの余韻を残します。